Happylight 鎌倉 加美尾花

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むかし魚虎、いま加美尾花




加美尾花は元魚屋さん、屋号は魚虎。

当時住んでいた町内にあり、よく干物を買いに行った魚屋さんだ。
店頭では腰越や小坪(湘南方面の漁港ね)で上がった魚を干していた。
波平さんみたいなご主人が亡くなって廃業したらしい。
その頃会社で何か新しい事業を立ち上げようとなり店舗を探していたところ、

そう、突然、ふっと、ひらめくものがあった。
「そういえば、、、あの魚屋さんの跡、何にも使ってないよな~、、」

隙間から覗くと薄暗く廃墟寸前に荒れ果てた店内。
けれどもそこには光輝く (様に見えた) 古いタイルの壁と大きな冷蔵庫が。
小さな踏切脇の角に佇む昭和の木造建て。店の向こう側には源氏山が望める。
「ここ、これは、、良いかも!」
しろくま、しばし目を閉じシュミレーション。頭の中に設計図を書き書き。
             「いける!OK!」

すぐ貸して頂けないかと交渉。快くお貸しして頂ける事とあいなった。
しかしもっとも肝心な事を忘れていた。

         「ここって、お客さん来るの??」

そう、ここは鎌倉の旧市街にあるが、平日歩いてる人は付近の住民ばかり。
近所にあるお店は、ここが魚屋さんで、ちょっと先に豆腐屋さんで、
斜めお向かいは酒屋さんで、、、あとは、、何もない。
「まあ、いいか、、何とかなるでしょ」 と気楽にはじめた。
しかしその年の冬、しろくまは思い知る。
「絶望的な孤独、、、」ってものを。 

誰も歩いてないじゃん! 真っ暗じゃん! 「ねぇ~誰か~、いますか~?」

そんな絶望の冬とちょっとだけ賑やかな春、気だるい夏を経て
そしてまた絶望の冬へと向かう侘しい秋を過ごして幾年月、、、、

で今はどうかと言えば、加美尾花が呼び水になったわけではないだろうが、
巷で有名なジャム屋さんが向かいにでき、並びには雑貨屋、
それに今っぽいブティックやらテキスタイルのお店とかもでき、何やら賑わっている。

加美尾花は、、といえば、開店当初と変わらず静かに眠そうな感じで佇んでいる。
周囲の変化にはちょっと居心地が悪そうだ、、、、



いまでも働いている冷蔵庫用の温度計。



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