Happylight 鎌倉 加美尾花

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灯り考3 熱海の夜




ATAMI! アタミ! 熱 海!
何とも郷愁を誘う響きだ。
それぞれの家族にそれぞれの旅行の想い出
というのがあるのだろう。
自分にとっては 「 熱海 」 でのこと。 
一体ここには何度訪れた事だろう。

我が家は自分が生まれる以前から、
父が小さな商売をしている家だった。
商人の家は、何かと忙しく、まとまった休みは取れない。
なので時間が空いたとき、直ぐに行って帰ってこれる
近場の観光地の熱海は都合が良かったのだろう。
そう、そのように長い間理解していた、、、のだが。
それは自分の思い違いだった事が大人になって判明する。


テーマが違うのでそこんとこの事情はここでは割愛。
知りたい方はこの記事のロングバージョン
「 熱海 on my mind 」 を Nostalgic thing BLOG にてご覧下さい。
でも出来れば見ないで下さい。ちょっとイヤです。











熱海に行くには大概は車で行ったのだが、
開業間もない新幹線で行くこともあった。
高度経済成長期の日本。
当時の熱海はまさに栄華を極めていた。
新婚旅行といえば熱海。
そんな時代だった。

熱海駅の改札から吐き出される観光客を目指し
旅館の屋号が入ったのぼり旗を立てた従業員が殺到して
熾烈な客引き合戦が繰り広げられる。
とにかく活気があった。

湯に浸かり、夕食を済ませると、
母に手を引かれ、夜の熱海の街に繰り出す。

浴衣に丹前、下駄を鳴らしてそぞろ歩きする
道にはいっぱいの泊り客。
どの顔も幸せそうだ。
色とりどりの貝細工が吊り下げられたお土産屋さん。
温泉饅頭を蒸かすおばちゃんの呼び込みの声。
射的場やスマートボール場から聞こえる家族たちの笑い声。





でも何よりも自分にとって鮮烈なイメージを残したものは、
ホテルの豪華に煌めくネオン管の光だったり、
ストリップ劇場やスナックの妖しいサインの明かりだったり、
干物屋さんやお土産屋さんの軒先に吊るされた
電球の明かりだったり。
また柳の袂の薄暗い路地。
(注釈:昔の街路樹は柳が多く、路地に街燈は少なかった)
その奥にぼんやり灯る、多分飲み屋さんの
提灯とか看板の明かりなのだろう、
その仄かで儚げな明かり、、、

そんな光景が子供心にクラクラして眩暈がするほど美しく思えた。
まるで夢の中にいるみたいだった。
子供のころのそんな記憶のひとつだけど、
今自分がこの仕事についているのも
そんな記憶とは無縁ではない気がする。





画像は創業昭和27年の老舗喫茶店 「BONNET」 の店内。
ここの三島由紀夫も愛したここのハンバーガは美味です!
壁に掛かったMENUのイラストもとっても良い。
ずっと、熱海を見てきたお店です。
昼過ぎには閉めちゃうので早めのご来店を!

BONNET
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